百周年記念事業


本校は1908(明治41)年、永井泰量先生によって創立され、山間の小さな寺を教室として始まった葛生学館から、ただひたすらに「人を育てる」伝統を築き上げてきた本校。以来、脈々と創立者の建学の精神は受け継がれ、激動の時代を乗り越えてきました。「葛生」から「青藍泰斗」へ校名は変わっても地道にコツコツと積み上げた伝統は色あせません。そして、2008(平成20)年は、創立百周年を迎えることができました。これからも、真の人間教育を目指して、ひとすじに行っていく所存です。100年という歴史を刻んでくるためには、皆様のご理解、ご協力なしには成し得ませんでした。今後とも、ご指導、ご鞭撻のほど何とぞよろしくお願い致します。
 そこで、ここでは創立百周年を記念する様々な事業をご紹介いたします

 

 

創立100周年記念式典


日 時 : 平成20年5月9日(金)10:00~11:20
場 所 : 本校 創立百周年記念会堂


平成20年5月9日(金)、本校創立100周年記念式典が壮大に厳粛な雰囲気の中、100周年記念会堂にて挙行されました。ファンファーレとともに緞帳があがり、式に先立って行った物故者に対する黙祷が終わると、式の開始となりました。理事長先生、校長先生の挨拶をはじめ、県知事、私中高連会長、衆議院議員、市長他来賓の方々から祝辞を頂きました。さらに、感謝の意を表して感謝状並びに記念品を贈呈しました。最後には、校歌が会堂全体に響き渡る100周年にふさわしい盛大な式となりました。第2部では、東京佼成ウインドオーケストラを招き、記念演奏会が開かれました。



式典次第
(物故者に対する黙祷)
1.修礼              
2.開式の辞
3.国歌斉唱
4.理事長式辞
5.学校長式辞
6.栃木県知事祝辞           福田 富一 様
7.PTA会長挨拶
8.嫩会会長挨拶
9.感謝状並びに記念品贈呈
10.感謝状受領者代表挨拶      吉澤 兵左 様
11.来賓祝辞   県私中高連会長 船田  元 様
            衆議院議員    茂木 敏充 様
            佐野市市長    岡部 正英 様
12.祝電披露
13.生徒代表挨拶
14.校歌斉唱
15.閉式の辞
16.修礼


創立100周年記念演奏会


 

式典第2部として、創立百周年記念スペシャルコンサートが行われました。お招きしたのは「東京佼成ウインドオーケストラ」というプロの吹奏楽団です。各楽器とも吹奏楽の世界では日本のトッププレーヤーばかりが所属しています。この日本を代表する吹奏楽団は日本はもとより海外でもその音楽性と演奏技術は高い評価を得ており、まさに創立百周年を祝うにふさわしい、華々しい演奏を披露してくれました。
 真新しい会場で、歴史と伝統の重みを感じながら、未来への期待を抱かせる、素晴らしい式典に華を添えてくれました。


創立100周年記念会堂


本校北校庭に会堂が建設されました。全校生徒が集い、式典・集会や講演会なども出来ます。体育の授業はもちろん、部活動などでも、使用できる体育館機能のあるメインアリーナのほか、2階にはホールも用意されています。器具庫、更衣室、トイレ等も機能面を重視し、イスや床材等にも気を配り、より利用しやすく活動しやすいものと提案されました。延べ床面積1571.50㎡ある会堂は、瓦屋根となっており、大変趣き深く、遠写にそびえる山々とも調和のとれたデザインとなりました。

創立100周年記念モニュメント「翔」


平成19年4月、創立80周年記念庭園の中央に記念モニュメントが建てられました。『~翔~』と名づけられたこの記念碑の製作者は田中毅氏という、有名な彫刻家です。
 モニュメントのモチーフとなっているのは「ふくろう」。ふくろうは古代ギリシャでは女神アテナの従者であり、「森の賢者」と称されるなど知恵の象徴とされています。日本でも「不苦労」、「福郎」のゴロ合わせから福を呼ぶものとも言われているなど、世界各地で信仰の対象ともなっている鳥です。
 モニュメントの下部には卵があり、この卵から小さな命が生まれ育まれ、成長し、飛び立つ。まさにまだ可能性をひめた卵のような本校に学ぶ生徒が、本校で学び成長し、社会に飛び立って力強く生きていって欲しいというメッセージが込められています。
 裏側には次のような碑文が刻まれています。
『明治41年から、大正、昭和、平成、激動の時代を経てきた。質実剛健至誠一生、誠実・勤勉・規律の教育方針は不変だった。「ひとつの生、ひとつの星になって翔びたつ。」田中毅氏の作品は、100周年の節目に相応しい。本校に学んだ一人ひとりが、それぞれの道で役立ち輝くことを期待して。』

講話集「謹則不匱」

 

理事長先生が2冊目の講話集「勤則不匱」をまとめられました。「勤則不匱」には、真面目に陰日向なく働く人は衣食で困ったりしないという意味があります。平成8年度~14年度までの講話、講演や新聞等で著されたものをまとめています。48篇の講話は、生徒に伝えたい思いがぎっしりと凝縮されています。